大容量のポータブル電源を手に入れたい場合に、ひとつの基準となるのが定格出力1000Wです。
1000W以上のものでおすすめはないの?とよく聞かれます
キャンプや災害時の備えとして「1000Wクラス」のポータブル電源はよく使われます。
とはいえ、
・1000Wって何なの?
・商品が多すぎてどれを選べばいいのかわからない
・とにかくおすすめ商品を教えてほしい
このような疑問を抱える人も少なくありません。
そこで、この記事では、
・定格出力1000W以上のポータブル電源のおすすめ商品
・ポータブル電源の選び方
・1000Wクラスのポータブル電源の使い道
・本当に1000Wのポータブル電源が必要か
このような内容を紹介します。
この記事を読めば、1000Wクラスのポータブル電源について詳しく知る事ができるはずです。
とにかくおすすめ商品を知りたい方向けに、結論から紹介するのでぜひ参考にしてください。
【定格出力1000Wクラス】ポータブル電源おすすめ3選
結論からお伝えします。
定格出力1000Wクラスにおけるポータブル電源のおすすめ商品は以下の3つです。
基本的に最近の傾向として、あらゆる家電を動かすのを想定し、1000Wよりも1500W程度での定格出力を持つ商品が多いため、以下のおすすめも1500Wの商品を選んでいます。
①Jackrey 1000 New
②EcoFlow DELTA 2
③Anker Solix C1000
安心のブランド:Jackrey 1000 New(1500W、1070Wh)
項目 | 説明 |
---|---|
定格出力 | 1500W(従来の1000、1000Proより50%アップ) |
容量 | 1070Wh |
サイズ | 327×224×247mm |
重量 | 10.8kg |
主な特徴 | UPS機能、バッテリー節約モード、ChargeShieldテクノロジー2.0、耐衝撃性 |
電池タイプ | 無電極イヤー型リチウム電池 |
充電時間 | AC充電: 緊急充電モードで60分、高速充電モードで1.7時間。ソーラーパネル充電: 最速3時間。シガーソケット充電対応 |
筆者おすすめのブランドJackrey。ポータブル電源を選ぶ際には必ず比較対象になるブランドだよね。
・従来のジャクリ1000(筆者愛用)よりも50%定格出力が向上しているため、動かせる家電が多くなりました。同クラスの中でも重量が軽く、持ち運びがしやすいのもgoodなポイント。
性能はピカイチ:EcoFlow DELTA 2
項目 | 説明 |
---|---|
定格出力 | 1500W(瞬間最大出力2250W)、X-Boostで1900W |
容量 | 1024Wh |
サイズ | 400mm x 211mm x 281mm |
重量 | 約12kg |
主な特徴 | 「パススルー」に対応、ACコンセントから本体に接続している電化製品に直接電力を送る、EPS(非常用電源)機能など |
電池タイプ | リチウムイオンリン酸バッテリー |
充電時間 | AC(時間) 50分で80%まで充電 80分で満充電 (最大入力1,200W) |
EcoFlow DELTA 2も人気の商品。
・業界大手のEcoFlowなので、メーカーとしての安心感がある。スマホアプリ対応や急速充電など、機能面での充実性はさすがと言える。DELTA 2本体および接続した家電製品の両方を同時に充電できる機能「パススルー」に対応しているのも嬉しいポイント!
充電最速:Anker Solix C1000
項目 | 説明 |
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定格出力 | 1500W(瞬間最大2000W) |
容量 | 1056Wh |
サイズ | 約37.6 x 26.7 x 20.5cm |
重量 | 約12.9kg |
主な特徴 | スマホから遠隔操作、大容量でありながらコンパクト、世界最速の充電、大型のLEDライト搭載 |
電池タイプ | リチウムイオンリン酸バッテリー |
充電時間 | Anker独自の急速充電技術により、満充電までわずか58分 |
大穴商品。人気のAnKer製ポータブル電源!
・AnkerSolix C1000の最大の特徴はその充電速度にある。1時間もかからず充電できるのはAnkerの技術が物語っている。スマホからの操作や大型のLEDも搭載しているので、使い勝手にも考慮されている。コンパクトなのも嬉しいポイントです。
定格出力(W)と容量(Wh)の違いを理解しよう
両者の違いを理解している人は飛ばして読み進めてくださいね。
ポータブル電源を選ぶ際に迷うのが、(W)と(Wh)の表記。
これは定格出力(W)と容量(Wh)のことで、同じように考えてはいけません。以下で解説します。
定格出力(W)は、定格出力(W)は、ポータブル電源や電化製品が安定して供給できる最大の電力を示します。
たとえば、1000Wの定格出力を持つポータブル電源は、1000Wの電子レンジ1台や、500Wの電動工具2台を同時に動かすことができます。
これを超えると電源がオーバーロードを起こし、デバイスが正常に動作しなくなるか、電源が自動的にシャットダウンする可能性が高いです。
定格出力を理解しておくことで、使用する機器に合った電源を選ぶことができます。
実際には使う家電の消費電力(W)は、ポータブル電源の定格出力(W)よりも、限りなく低い方が動作が安定するよ
家電によっては瞬間的に消費電力が多くなるものもあるため、1000Wの定格出力のポータブル電源では大型の家電や消費電力が大きい家電は使えないと理解しておきましょう。
容量(Wh)とは、バッテリーがどれだけのエネルギーを蓄えられるかを示す指標で、「ワット時」を意味します。
具体的には、1ワットの電力を1時間供給できるエネルギー量を指します。
たとえば、容量が500Whのバッテリーは、500ワットの電力を1時間、または250ワットを2時間供給できます。
容量が大きいほど、バッテリーが長時間動作できることを示し、使用時間や機器の運転時間に影響します。
つまり、(Wh)が多いほど、長く使用できるよって話。
定格出力(W)と容量(Wh)の違いは理解できましたか?
次項では、ポータブル電源(1000W以上クラス)のおすすめモデルを、メーカー別に紹介します。
人気ポータブル電源1000W以上モデルをメーカー別に一挙紹介
ここでは人気のポータブル電源(1000W以上モデル)をメーカー別に紹介します。
Jackrey(ジャクリ)
ジャクリは現在、1000Wきっかりのポータブル電源はラインナップされておりません。
近しいモデルでいえばさきほど紹介した「Jackrey 1000 New」です。
Jackreyからは以下の2つのモデルを紹介します。
- 1000 New
- 600 Plus
Jackery 1000 New
項目 | 詳細 |
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定格出力 | 1500W |
容量 | 1070Wh |
重さ | 約10.8kg |
特徴 | 業界トップの軽さ、最速60分でフル充電、1500Wの高出力、10年使用可能、UPS機能搭載 |
Jackery 600 Plus
項目 | 詳細 |
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定格出力 | 800W |
容量 | 632Wh |
重さ | 約7.3kg |
特徴 | 軽くてコンパクトだからアウトドアに手軽に持ち出せて、災害時にも頼れる一台 |
EcoFlow(エコフロー)
エコフローもラインナップとしては1500W~が主流になります。
おすすめはそう、EcoFlow DELTA 2ですね。
EcoFlowからは、以下の2点を紹介します。
- DELTA 2
- DELTA 2 MAX
EcoFlow DELTA 2
項目 | 詳細 |
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定格出力 | 1500W |
容量 | 1024Wh |
重さ | 約12㎏ |
特徴 | DELTA 2本体および接続した家電製品の両方を同時に充電できる機能「パススルー」に対応 |
DELTA 2 MAX
項目 | 詳細 |
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定格出力 | 2000W |
容量 | 2048Wh |
重さ | 約23㎏ |
特徴 | DEL専用エクストラバッテリーを2台まで接続することが可能なので、最大6kWhの家庭用バックアップ電源としても利用可能。 |
Anker(アンカー)
Ankerはモバイルバッテリーなどでも有名なブランドです。
高速充電に定評があり、ポータブル電源においても人気があります。
アンカーからは以下の2つを紹介します。
- Anker Solix C1000
- Anker Solix C800 Plus
Anker Solix C1000
項目 | 詳細 |
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定格出力 | 1500W |
容量 | 1056Wh |
重さ | 12.9kg |
特徴 | Anker独自の急速充電技術により、満充電までわずか58分。1000Wh帯では世界最小レベルのコンパクトさを実現。一般的な同容量帯製品と比べて約15%小サイズ化。 |
Anker Solix C800 Plus
項目 | 詳細 |
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定格出力 | 1200W |
容量 | 768Wh |
重さ | 約10.9kg |
特徴 | 768Whの中容量帯ながらAC定格出力は1200Wと超パワフル。電気ケトルやドライヤーなどの家電にも給電可能。Anker初の充電式ライト付きモデル。ポータブル電源に収納可能な充電式ライトを二つ搭載。収納すれば自動的に充電されるため、充電忘れの心配もなく、いざという時もすぐにご利用可能。 |
ポータブル電源(1000W以上)の選び方
基本的なポータブル電源ん選び方は以下の記事を参考にしてね!
ここでは、1000W以上のポータブル電源の選び方を紹介します。
ポータブル電源を何に使うかを考える
ポータブル電源を選ぶのであればどういった場面で使うのかを考えましょう。
旅行やキャンプでの利用は軽量でコンパクトなものを!
旅行やキャンプでは、ポータブル電源1000W以上のモデルが特に役立ちます。これらのモデルは、ランタンやクーラーボックス、スマートフォンの充電など、アウトドアでの必需品を長時間稼働させるのに十分な電力を供給できます。
また、電力が安定しているため、カメラやドローンなどのデリケートな電子機器も安全に使用できます。
旅行やキャンプで使用するポータブル電源を選ぶ際には、軽量で持ち運びがしやすいモデルを検討すると良いでしょう。
キャンプだと持ち運びしやすいのがいいよね。
災害時の備えとして利用するなら大容量モデルを!
災害時に備えるためには、1000W以上のポータブル電源が非常に有用です。
停電が続く中でも、冷蔵庫や照明、通信機器を動かすことができ、生活の質を保つ助けとなります。
特に、長時間の電力供給が必要な場合には、大容量のバッテリーを持つモデルが適しています。さらに、ソーラーパネルと組み合わせることで、電力を効率的に再補充することも可能です。
災害時の電力供給のために持っておくなら大容量モデルがおすすめ。
使用する際の必要な電力を確認する
ポータブル電源を選ぶ際は必要な電力を確認しましょう。
家庭で必要な電力量を考える
家庭でポータブル電源を使用する際には、必要な電力量を正確に把握することが重要です。
例えば、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品を使用する場合、1000W以上の電力が必要になります。また、複数の家電を同時に使用する場合には、それぞれの消費電力を合算して、必要な電力を計算する必要があります。
家電を動かすのを想定するのであれば定格出力(W)が大きいモデルがおすすめ。
これにより、適切なポータブル電源の選択ができるはずです。
屋外活動での必要電力量を考える
屋外での活動、特にキャンプや車中泊では、使用する機器に応じた電力量を事前に計算しておくことが重要です。
例えば、ポータブルクーラーや調理器具などは、比較的高い電力を消費するため、1000W以上の電源が必要となります。スマートフォンやタブレットの充電など、日常的なデバイスも同時に充電できる余裕があると便利です。
一方で、日常的なデバイスの充電程度であれば、容量を抑えて軽めの商品を選ぶのもひとつの手段になります。
屋外での使用用途によってはコンパクトでいい場合も…。
性能と価格のバランスで選ぶ
1000W以上のクラスになると価格はそれなりに高くなります。
性能はどこも似てきますが、高性能なモデルは高価ですが、多機能で長持ちすることが多いです。
反対に、価格が安いモデルは基本機能に限定される場合があり、用途が限られることもあります。
使用目的に合わせて、どこに重点を置くかを考え、最適なモデルを選ぶことが大切です。
コスパがいいものを選ぶ
コストパフォーマンスを重視する場合、AnkerのPowerHouseシリーズが選択肢に入ります。
このシリーズは、価格が手頃でありながら、必要十分な出力とバッテリー容量を備えています。また、堅牢な作りとコンパクトなデザインも特徴で、日常のバックアップ電源としても使い勝手が良いです。
Jackreyの1000 Newもコスパに優れたモデルですよ。
高価格でも高性能なモデルを探している場合、EcoFlowのDELTA Proが一押しです。
このモデルは、3600Wの大容量出力を持ち、非常時のバックアップ電源や、大型家電の稼働にも対応できます。さらに、スマートアプリでリモート操作が可能な点や、ソーラーパネルからの充電を高速で行える点も魅力的です。
価格は高いですが、その分、長期的に信頼できるパートナーとして活躍します。
サイズと重量の考慮
ポータブル電源を選ぶ際には、サイズと重量も重要な要素です。
大容量モデルはどうしても重く、大きくなる傾向があります。
例えば、キャンプや車中泊で頻繁に持ち運ぶ必要がある場合は、コンパクトで軽量なモデルを選ぶことが推奨されます。
逆に、固定場所での使用がメインであれば、多少大きくても出力重視のモデルを選ぶ方が、長期的には便利です。
持ち運びやすさのポイント
持ち運びを重視する場合、重量は10kg以下、できれば5kg以下のモデルが理想です。
また、持ち手の形状や、キャリーケースの有無も確認しましょう。軽量かつコンパクトなデザインであれば、女性でも簡単に持ち運べ、アウトドアでの使用時に便利です。
さらに、防水性や耐衝撃性が高いモデルを選ぶことで、安心して持ち運ぶことができます。
設置場所に適したサイズ
設置場所に適したサイズを選ぶことも重要です。例えば、車中泊で使用する場合、車内のスペースにフィットするサイズだと使用しやすい特徴があります。
また、家庭内での使用を想定する場合、コンセントや充電機器との接続がしやすい場所に設置できるかどうかも考慮すべきポイントです。
設置場所に合ったサイズのモデルを選ぶことで、使い勝手が向上します。
まとめ:自分に最適なポータブル電源を選ぼう
ポータブル電源を選ぶ際には、使用目的、電力ニーズ、携帯性、保証内容など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
1000Wを超えるモデルは、災害時やキャンプで活躍できるアイテムです。
自分のライフスタイルに最も合ったモデルを選ぶことで、アウトドア活動や災害時にも安心して電力を確保できます。
今回紹介したポイントを参考に、性能とコストのバランスが取れた、自分に最適なポータブル電源を見つけましょう。